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ダウンは2つの面において製造しにくい製品です。ひとつにはダウンを詰め、素材を縫製する従業員を守るためのステップが必要だということです。ダウンを扱ったことのある人なら誰でも、それは羽よりもさらに軽く、重力に抗うことを知っています。ダウン室は他のエリアから密閉されなければならず、従業員は繊維を吸ってしまわないよう、防護マスクをしなければなりません。

もうひとつはガチョウの扱いです。私たちは縫製工場の作業フロアを頻繁に訪れ、また独立機関として作業環境を監査する公正労働協会からの追加支援も受けています。にもかかわらず、農場のコンディションをモニターするのは非常にむずかしいのです。私たちは縫製工場と直に契約していますが、農場にたどりつくまでには縫製工場、ダウン業者、ダウン加工工場と、サプライチェーンを深く掘り下げていかなければなりません。この複雑さはフットウェアやウールのベースレイヤー、セーターなど、動物が関係する他の製品についても同じです。

数年前、フットプリント・クロニクルの最初の調査段階で、パタゴニア製品に使われるダウンの一部が換羽期に入るガチョウの羽を手で摘んで採取したものであることがわかりました。生きたガチョウから羽を手で摘むライブ・プラッキングの実践は、動物愛護団体の多くが非難しています。これは鳥が換羽前に羽を手で摘む作業です。欧州食品安全機関は最近、羽を手で摘むのでなく集めることは、それが適切に行われた場合にはガチョウに悪影響を及ぼさないという科学的見解を示しました。

2009年、つまりこの見解が発表される以前には、手で摘むのではなく収集された羽を使うことを保証するガイドラインが存在しませんでした。よってパタゴニアは不慮の悪影響を及ぼすリスクを回避するため、食用に屠殺されたガチョウから摘み取られたダウンのみを調達することに決めました。ガチョウの90~95%の経済価値は食肉にあり、ダウンの価値はその5~10%に過ぎません。グースダウンは食肉あるいはレバー(フォアグラ)のために食用として飼育されたガチョウの副産物なのです。

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